前回からの続きです。 2度の戒告処分を受けた翌年度に、人事異動で昔懐かしい、課税課に配属されました。同じ課税課でも、今回は、経験がない仕事をすることになりました。それでも、以前に配属されていた部署なので、安心感はありました。しかし、ここでも、むち打ちの後遺症は治りませんでした。首から右手にかけて、痛みと痺れが出ます。それに加えて、偏頭痛も頻繁に出るようになりました。 1度、偏頭痛が出ると3日位続くようになりました。そして、この年の夏に父が亡くなりました。体調不良が続き、再び有給を使い切ってしまい、欠勤する日が出てしまいました。人事課長から、欠勤する度に「理由書」の提出を求められました。欠勤する理由を書きなさいと言う訳です。結局、この年に10枚近くの理由書を書いたと思います。 3月になって、人事課長から「奥さんを連れて人事課に来なさい」と言う電話が、職場にありました。きっと、重い処分が出るだろうなと、言う予想はつきました。戒告処分は、既に2回受けているので、今回は1つ上の停職処分かなと、思っていました。停職処分だと、どのくらい停職させられるんだろう？１ヶ月位かな？給料が出ないと、家のローンが払えないな･･･と思っていました。ところが･･･。停職処分では済まなかったのです。人事課長と人事担当係長、私、私の妻の4人で会議室に入りました。そこで、人事課長から「貴方の処分は懲戒免職です。」と言われました。一瞬、目の前が真っ暗になりました。まさか、免職とは考えていませんでした。甘かったです･･･。必死に、欠勤の理由を説明しました。一緒に仕事をしている人間が、全く仕事を覚えなくて自分に負担がかかっていること。そのストレスのために、体調不良になっていること･･･。でも、ダメでした･･･。私が仕事を教えていた後輩が仕事が出来ない人間であることは、人事課も承知していました。その事を考慮しても、処分は変わらないと言われました。後輩には、別に処分を下すと･･･。ただし、3日以内に退職届け提出すれば、受理すると。そうすれば、退職金は出すと･･･。懲戒免職か依願退職か、どちらを選べと言われました。こうなれば、退職届けを出すしか道はありません。退職金も貰えず、放り出されたら家族は路頭に迷います。翌日、人事課に退職届けを提出しました。3月27日だったと記憶しています。退職届けを提出した翌日から、ハローワーク通いを始めました。そこで、介護職員初任者研修のパンフレットを見つけ、悩んだ末に受講する事に決めました。受講料は約10万円でした。退職金は、満額支給ましたが、その内の大部分を家のローンの支払いに当てました。それでも、月々の返済額は減りまません。ボーナス返済の分に当てるのが精一杯でした。こうして私は、公務員から介護士になったのです。今でも、あの時に、もうひと踏ん張りしていたら･･･と後悔する時もあります。公務員でいたら、今よりも楽な生活が出来ていたはずです。今の収入は、公務員時代の半分以下ですから･･･。しかし、これも全て身から出た錆です。あの時、パワハラを受けなかったら･･･、交通事故に合わなかったら･･･と思う事も正直あります。でも、過去を振り帰って後悔しても始まりません。前を向いて、生きて行くしかないのです。以上で、「私とは」の自己紹介を終わりにしたいと思います。ここまで読んでくださった方ありがとうございます。

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