Oさんからのパワハラで精神的に参っている時に、こんなことがありました。
Oさんのパワハラが始まる前年度に、私はFさんと言う、一つ歳上の先輩と、ペアで仕事をしていました。
交渉の仕事は、必ず二人一組で行います。一人で、交渉をすると不正が起こる可能性がありからです。
通常は、一人が喋り、もう一人がメモを取ると、役割分担をしていました。
話が少し、ややこしくなるのですが、出来るだけ、読んでくださる方にわかりやすいように、書く努力をしてみますので、どうぞ、お付き合いをお願いします。
私達が、担当した地権者の中に、Nさんと言うお宅がありました。
Nさんのお宅は、私の叔母の家の隣でした。私と叔母との関係は、伏せて、Nさん宅に交渉に、行ったのですが、私の名字から、叔母の親戚だとNさんに知られてしまい、以後、私は出入り禁止になってしまいました。
叔母とNさん宅は、犬猿の中だったため、私を通して叔母に、Nさん宅の補償金の額が、知られてしまうのではないかと、Nさんが勘ぐったためです。
もちろん、私には守秘義務がありますから、他人の補償金の額を話すなど考えられないことでしたが。
とにかく、私が交渉相手では、話を進められないと言うので、上司の判断で、私は担当を外されました。
Nさんは、区画整理地内では、ブラックリストに入っている人でした。その理由まで書くと、長くなり過ぎるのでここでは、止めておきます。
さて、年度が変わり１ヶ月ほどがたった頃、Nさんから事務所に電話がありました。
その頃には、Nさんのお宅は既に取り壊されており、Nさんの新しく住む区画の整理も完了していました。
道路の舗装まで、突貫工事で済ませたのです。
そんな時に、上司宛に電話が来たのです。電話を受けた上司の顔色が変わりました。
直ぐに私が呼ばれました。「Nさんの新しい区画に都市ガスの取り出し口がないって言ってるけど、お前知ってるか？」
少し説明させてもらうと、道路の中には、水道管、下水道管、都市ガス管なとが、埋め込まれています。
そこから、各家庭に水道やガスを引き込むのです。その、都市ガスの引き込み口がないと言うのです。
通常は、担当者が道路の整備をする前に、地権者に、何処にガス、水道の取り出し口を作ったら良いか確認をして、工事担当者に伝えます。
ガスの取り出し口がなければ、ガスが使えませんから、大変なことです。
私は早速、Nさんのところに行きました。出入り禁止なんて言ってられませんでした。
Nさんは、確かにFさんにガスの取り出し口の位置を、図面で示してお願いしたと言います。
そこで、Fさんに確認すると、「確かにその話は受けたが、Nさんには、散々イジメられたから、何かお返しをしてやりたくて、工事担当者にわざと伝えなかった」と言いました。
私は、呆れてしまいました。まさか、子供でもあるまいし、お返しでいじわるするなんて･･･。
とにかく、Nさんには謝罪をし、至急、取り出し口を付けると約束したのですが･･･。
ここからが、また大変でした。工事担当者が、首を縦に振らないのです。
「舗装したばかりの道路に、傷をつけられるか！」と怒鳴られました。
確かに、自分が設計した道路を、完成して直ぐに、傷を付けられるのは、誰でも嫌でしょう。
それも毎日遅くまで、残業をして、やっと間に合わせた工事です。
私は、それから１週間、工事担当者を追い回して、頭を下げ続けました。
最初は、無視され続けましたが粘った挙句、ようやく「わかった。考えて見れば、お前のミスじゃないからな、舗装したばかりの道路に、傷を付けられるのは本当は嫌だし、第一、せっかく新しい敷地に移転してくれた地権者に、綺麗な道路を使ってもらいたいじゃないか。それが、わかってくれるなら、工事をし直してやるよ」と言ってもらえました。
パワハラで苦しんでいる最中での、この出来事は、私の体力と精神力を各自に奪いました。
そして、益々体調が悪化して行ったのです。
大変、長くわかりにくい文章になってしまいました。
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